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日経CFDのトレードをメインにしてオプションの実践トレードをしていた頃,日経CFDでのトレードは上がったら売り,下がったら買戻しをひたすら行っていた。

しかし,どんなに売っても売ってもひたすら上がりまくるので,下げでとれる利益はわずかなもの,しかも,売るタイミングが悪いと,ロスカットになるだけで全く利益にならないどころか,損失になるだけであった。

こんなに下がらないなら,ロングすればいいのであるが,その頃日経平均が23000を越えており,さらにその時までに数ヶ月間上げ続け,その後,数ヶ月間ずっと24000を抜けていけないで横横を演じていたので,そこからさらにどのくらい上がるのかを考えたとき,今更ここからロングを積んでいくよりかはショートを積んだ方が大きな利益を取れるのではないかと考えていた。

そこで,そのときは日経225のオプショントレードも行っていたので,ならば,アップサイドに大きく上がれば,利益となるバーティカルスプレッドを組んで,日経CFDのショートを積めばいいのではないかと考えた。

そのようにしておけば,日経CFDのショート玉が踏みあげられても,その損失分をオプションのバーティカルスプレッドの利益である程度相殺してくれるので,それなりのしのぎにはなるだろうというアイデアである。

例えば,次のようにバーティカルスプレッドを組むのである。

●バーティカルスプレッド

しかし,これを組むとなると,最初にスプレッド分の必要経費がかかってしまう。

そのため,必要経費分,マイナススタートからのトレードとなるのが心理的な負担が大きかった。

それに,バーティカルスプレッドが利益になるゾーンの手前までしか日経が上がらなければ,日経CFDショートのやられと,バーティカルスプレッドを組む必要経費の両方が損失となってしまうので,なおさら心理的な負担が大きく感じられた。

ならば,バーティカルスプレッドをコストゼロで組むことができれば,そこまでの心理的負担はないのではないかと考えた。

たとえば,最初にオプションでデルタのリスクを取り,利益がでたところで日経CFDのショートを積んでいくのである。

具体的には,バーティカルスプレッドの買いから入り,その買いの利益がでたところで売りを追加して,バーティカルスプレッドをコストゼロで作るのである。

このようにしておけば,心理的負担がかなり軽減される。

しかし,現実はそんなに甘くはない。

最初にオプションでデルタのリスクを取って利益を出すのが結構難しい。

単純にバーティカルスプレッドを組むコスト分の利益さえでればと思うのだが,実際にそれをやってみると分かるのであるが,そんなに簡単には利益を出せない。

特に買いからはいると,タイミングが悪いと,なかなか利益にならないものである。

上のポジションの場合,コールの買い玉の外にその買いの建値と同じ額のコール売りをいれなければならず,これは相当難しい。

もちろん,買い玉を建てるタイミングがよいと意外と簡単にそれができるが,そもそもそれができるのなら,オプションの買いだけで利益を出せばいいではないか。

それが結構難しいからこそ,あれこれひと工夫,ふた工夫しようとするのである。

そもそもバーティカルスプレッドの買いから入るから難しいのではないかと思うが,オプションの売りから入るとなると,かなりの証拠金がかかるし,ショートの裸売りのリスクを取ることになる。

そこまでのリスクを取るならば,最初から日経CFDでショートを積んでも同じではないかと思える。

基本的にショートの裸売りはしたくはない。

というわけで,なかなか楽なトレードはないという話である。

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