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オプション戦略研究1から3では,次の原資産価格チャートの赤丸の日にその後起きる下落を予想できたとしたら,どのようなポジションを取るかというテーマであれこれ考察してみたが,今回は,その逆で,赤丸の日にさらに上がると予想してポジションを取った場合,どのようになるのかを考察してみた。

●原資産価格チャート

そこで,次のようなブルスプレッドコールを建ててみた。

●ポジション内容

ポジションとしては,ダウンサイドでの損失を限定して,アップサイドを取りにいく内容で,デルタも0.1以下でポジションを組んでみた。

このポジションの損益図は次の通り。

●ポジションの損益図

さて,この内容で運用した結果は次の通り。

●運用結果

この運用結果をみると分かる通り,このポジションのままずっとホールドしていたのでは,まったく利益にならないことが分かる。

この結果は当然で,なぜなら,ポジションを組んでから原資産価格が大きく下落しているからである。

なので,ポジションを組んだあと,どこかでこのポジションに対する対策をしないといけないのであるが,では,どのような対策をいつすべきであろうか。

ポジションのリスク指標的には運用している間,自分が決めたリスク限界を一度も超えていないので,どこでどのような対策をするべきか,とても悩ましい。

確かにポジション損益は終始悪いので,このような場合,リスク指標ではなくて,ポジションの損益で対策を考えるべきなのであろうか。

だとしたら,どのくらいの評価損になれば,対策をすべきなのだろうか。

あるいは,そのようなことと関係なく,原資産価格が想定と違って大きく下がったという事実でもって,即座に何らかの対応をすべきなのであろうか。

さて,みなさんなら,このポジション,いつどのタイミングで,どのような対策をしますか。

もうプラス終わりを諦めて,潔くロスカットするというのもありかもしれません。

それが一番簡単なのですが,それでは面白くないので,なんとかとんとん,あるいは,プラス終わりにもっていく対策案をあれこれ考えてみたいと思います。

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