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次のチャート上で,原資産価格が赤丸の日に,2021年7月限にレシオスプレッドプットを建てると,どうなるかをJPXで公開されている日々の清算値を用いてシミュレーションしてみた。
あえてこの日にポジを建てたのは,ポジを建てた数日後にちょっと大きな急落をしているので,このような展開のとき,レシオスプレッドプットがどのような動きをするのかを考察してみたかったからである。
そこで,この日に次のようなレシオスプレッドプットのポジションを2021年7月限に新規に建ててみた。このとき,デルタの値はできるだけ0に近くして組んでみたが,レシオを組む時のデルタの値は,どのようにすべきであろうか。これも研究課題である。
5月の初めに2021年7月限にポジションを建てるのかという問題がありはするが,SQまでの残存期間が長い限月で検証してみたかったので,あえて7月限にしてみた。
このポジションの損益図は次の通り。
このポジション内容で,6月末までのシミュレーションをしてみると,次のような結果となった。JPXで公開されている清算値がないストライクは,JPXが公開しているそのストライクの理論値で計算した。当日,そのストライクでの売買がない場合,清算値がなしとなるのであろうか。
新規にポジションを建ててからしばらくは,ポジションの損益はぱっとしないが,その間に赤のレ点の700円安の急落をくらっても,そんなにポジションの損益がマイナスになるわけではない。
そして,SQまでの残存期間が少なくなるにつれて,じわじわとポジションの損益がプラスになっていることが分かる。ただ,大きなプラス利益になるわけではなさそう。
このミュレーション結果をみると,レシオスプレッドプットのショートガンマのポジションを取って数日後に大きな急落をくらっても,かなりひどい目にあうわけでもなさそうではある。
ということは,このポジションを建てた日の戦略としてレシオスプレッドプットはありなのか。
さらに研究を続けます。
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