私がオプショントレードで使っているツールについて

オプションのトレードを2019年10月限でバーチャートレードとして、11月限からは実際に資金を使ってのリアルトレードを始めましたが、そのOPトレードをする際に私が使っているツールについて紹介しておきます。

最初に、オプショントレードを考えるようになったとき、そのトレードにおいて使うツールというのは、証券会社で提供されているオプションツールが充実しているところで先物口座を開設し、そのツールを使うものだと思っていました。

もちろん、それでもトレードすることは可能ですが、りゅう先生にいろいろとお話を伺っていると、リアルタイムに自分のOPポジションの各リスク指標などの監視をするだけでなく、相場状況の監視ができるツールがあれば、とても重宝しそうに思いました。

証券会社が提供しているツールでは、自分のポジションの監視まではできても、相場状況の監視までは私が求めるものがないというのが現状です。

そこで、自分のOPポジションの監視だけではなく、相場状況の監視までできるツールがないかと探していたのですが、なかなかそのようなツールが見つかりませんでした。

トレードに必要なツールがないならば、自分で作るしかないと思い立ち、ツールの開発に取り掛かることになりました。

そこで、オプショントレードに必要な道具についてりゅう先生にいろいろお尋ねしながらエクセルで自作ツールを作り、その都度、必要な機能を追加しながら、現在に至ります。

エクセルでオプション管理ツールを作ることにしたのは、私が持っていた先物口座の1つである楽天証券が楽天に口座を持っていれば、無料で使える楽天RSSというエクセルで使うことができる、相場の各種データをリアルタイムに取得できるサービスをしていたからです。

エクセルでその楽天RSSを利用して、相場の各種データをリアルタイムで取得し、それをもとに様々な情報を監視しているわけです。

ここでは、具体的にエクセルで私がどのようなオプショントレードに関する情報を見ているのかを紹介しておきます。

このように私が使っているオプショントレード用のツールを紹介するのは、オプショントレードを始める時、証券会社で提供されているツールを使って、OPトレードをするものだと思っていたのですが、それだけだと私が知りたい情報が手に入らず、また、どのようにすれば、そのような情報が手に入るのかがよく分からなかったからです。

さらには、オプションをトレードをする上でどのような情報があれば、オプショントレードの役に立つのかも最初は全く分からず、一からすべてりゅう先生にお尋ねしてやっと分かるという状況でしたから、オプションをトレードしてみたいけど、何をどうしたらよいのか、よく分からないでいる方がきっといるだろうと思って、ここに紹介する次第です。

もちろん、このようなツールで現在私はオプションをトレードしていますが、このようなトレードの仕方はあくまでも私の場合であって、このようにオプションをトレードすべきというものではありませんので、くれぐれもお間違いなきようにお願い致します。

また、日々実際にトレードしながら、これらのツールでの機能は必要に応じて改良を今でも続けていますので、現在はこのような形になっていますが、この先、これがどう改良されていくかは私にも分かりません。とにかく、今現在はこのようなツールで自分のポジションを管理しています。

では、具体的にどのように自分のオプションのポジを管理しているのかを見ていきます。

最初に、自分が取ったポジションを管理する画面からみていきます。

図1 ポジ管理

新規にポジションを取った場合、図1のようにポジ管理画面でそのポジションを入力すると、そのポジに関する様々なリアルタイムの状況を楽天RSSから取得し、それをもとにリスク指標が自動で計算されます。

もちろん、新規にリアルにポジションを取らなくても、自分が組んでみたいポジションがあれば、ここに入力して、しばらく動きを監視してみることも可能です。

この画面でのリスク指標の計算は、エクセルの関数で作っていて、その計算式はネット上にいろいろとありますので、それらを参考にして作っています。

さらに、ここに入力したポジションは、その満期、および、期中の損益曲線を現在の各OP銘柄のIVがこの先も続くという前提で次の図2のように描くことができます。

図2 ポジ損益曲線

この損益曲線を描くのに使うIVは、各銘柄のリアルタイムのIVを使って描いているのですが、シミュレーションとして各OP銘柄のIVの値を自由に変更して、損益曲線を描くことも可能です。たとえば、IVが50とか、100のときなどでどのような損益曲線になるのかを見てみることができます。

ただ、未来のIVは誰にも分かりませんので、図2の損益曲線はあくまでの現時点でのIVからみるシミュレーション結果にすぎませんので、注意が必要です。

この損益曲線をみるとき、特に注意してみるのが、期中の損益曲線です。期中損益は、ポジションの証拠金の問題と密接にからむため、私は満期の損益曲線より、期中の損益曲線の方を特に注意して観察しています。

そして、この損益曲線のもとになった損益計算結果も図3のようにみることができます。

図3 ポジ損益計算

図3をみると、残存期間がどのくらいで、そのときの原資産価格がいくらのとき、どのくらいの損益が発生するのかが分かり、期中損益の具体的な数値が分かりますので、原資産がどこの価格帯になれば、値洗いなどによって証拠金不足に陥る可能性があるのか、あるいは、逆にどこの価格帯に原資産価格があれば、どのくらいの利益が得られるのかが具体的に分かるようになっています。

さらには、ポジションの各リスク指標の曲線も現時点からみるシミュレーションとしてみることができますので、自分が設定しているリスク限界値に原資産価格がどのくらいになれば、その限界を越えそうになるのかをおおよそ確認することができます。

図4 ポジのデルタ曲線

図5 ポジのガンマ曲線

図6 ポジのセータ曲線

図7 ポジのベガ曲線

たとえば、図4のデルタ曲線をみれば、デルタのリスク許容度を絶対値で0.2としていた場合、その限界を越えるのが残存期間がどのくらいで、そのときの原資産価格でいくらのとき、そうなる可能性が高いのかがおおよそ分かりますし、ガンマ曲線をみれば、残存期間がどのくらいのとき、原資産価格がどの価格帯になれば、加速度的にガンマが増加するかなども、簡単に知ることができます。

もちろん、セータが強いところや弱いところがどこなのか、その領域でのベガの強弱なども一目でみることができます。

ただ、これらのリスク指標曲線も現時点から描く未来の可能性の1つにすぎませんので、その点は注意が必要です。

さらには、これらリスク指標の各曲線を描くためにつかった数値をもとに、思いつく限りの様々な分析が可能です。どのような分析が必要かは各自で異なると思いますが、自分が必要とする分析をエクセルでプログラミングさえしてやれば、いくらでもできるわけです。

また、このツールはポジションの管理だけではく、次のようなオプション一覧表をみることができるようにしています。

図8 オプション一覧表

このオプション一覧表の各数値は、証券会社で提供されているツールの値とは若干異なりますが、自分のポジションの各リスク指標の管理は、自分で計算したものを使っていますので、基本的には証券会社のリスク指標を使っていません。

この表中、うまくデータが取れないところがありますが、これはなぜか楽天RSSからのデータ取得がうまくいかないので、こうなっています。こういうのがあると、その値をどうすればいいのか、困りますね。現在値からIVは計算して出せますが、現在値が取得できないと、それとてどうにもなりません。

オプションを管理するための各リスク指標は、自作ツールで計算した値を使っていますが、証拠金の計算だけは自作ツールでできませんので、証拠金が今いくら必要になっているのか、また、そのときの証券会社での各リスク指標がいくらなのかは、当然、記録として残しています。

特に、オプショントレードする上で証拠金の問題は大変重要度が高く、本来であれば、証拠金の計算も自作ツールでしたいところですが、その実装は無理と判断し、証券会社のツールで頻繁に確認しています。

また、相場状況をみるために、次のようなスマイルカーブも描くことができます。

図9 スマイルカーブ

必要とあらば、期近、期先などのスマイルカーブも当然描くことが可能です。

ここでは自作ツールの主な機能のみを紹介しましたが、ここに挙げていない機能も当然あります。

私は証券会社のツールと合わせ、ザラバ中はこの自作ツールの情報をみて日々トレードを行っていますが、私がトレードしている時間軸は日足が基本なので、実際、ザラバ中に建玉操作を行うことはほとんどありません。

なので、このようなツールでリアルタイムで相場を監視する必要はないのかもしれませんが、少ない証拠金で多くの収益を上げるためには、ザラバを監視してナイスなタイミングでポジションを取りたいという思いと、ポジションのリスク設定をどの程度にすればよいのかがまだよく分かりませんので、ザラバの動きによってはヘッジ対策をすることになるかもしれなと思って、日々ザラバがみれるときは、ザラバをみています。

ここで紹介した自作ツールは、どこまでも今現在の私が必要としているものを実現しているだけなので、オプションをどのようにトレードするかによって当然要求されるツールの内容も異なると思います。なので、オプションのポジ管理の1つの参考程度に見ていただければと思います。