残存期間とガンマ曲線に関する一考察

2019年11月限のオプションをリアルにトレードしていて、SQ間際のATMあたりのガンマ変化の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。

今までデルタプレイしかしてこなかった私には、このガンマの威力がとても恐ろしく、もっとよくガンマのことを知っておかなければとても危険だと実感しました。

そこで、2019年11月限のC22750~C24000まで250円刻みの各コールオプションを10月15日にロングして、SQ前日まで持っていたとしたら、それらのコールのガンマ値がどのように変化したかを考察してみました。考察に用いたデータは、当日の大引け時の各コールの清算値をもとに計算しています。

図1 残存期間とガンマ曲線

図1を見ると分かる通り、11月1日の引け時にはITMに入ったC22750とC23000はその日がこの期間中のガンマ最高値を記録しており、その後、3連休明けからは一気にガンマ値が減少しています。

それに対して、C23250とC23500は、11月1日の引け時にはまだATMになっていないのですが、3連休明けになると、C23250がATMになり、C23500はかなりATMに近づくことによって、ガンマ値が爆発的に増えていくことが分かります。そして、SQ直前にそれらはピークを迎えます。

そして、この期間中ATMからかなり離れたOTMのC23750とC24000は、この期間中ガンマ値はほとんど横ばいであまり変化していないことが分かります。

このように、残存期間とガンマ値の変化は、ITM、ATM、OTMによって、その変化の違いを見せており、特に残存期間が少ない中、ATM近くのOTMのガンマ変化には特に注意しておかないと、とんでもない損失を被る可能性があることが分かります。

もちろん、それは同時に、とてつもない利益を得る可能性もあることになります。

今回、11月1日(金)にC23500を3円でロングしていたら、SQ清算でどのくらいの利益を得られたかを考えると、この残存期間とガンマ曲線の変化の恐ろしさが実感できるのではないでしょうか。

11月限オプショントレード中には、私はC23375もC23500も、どちらもショートしていた時期がありましたが、途中から危険を感じてそれらショートは撤退し、コールロングの形で3連休明けを迎えられたのは、今からみても、とても運がよかったとしか言いようがありません。

もし、それらコールショートを3連休明けまで持っていたとしたら、どのくらいの損失になったのか、想像するだけでも恐ろしい限りです。

今回そのような恐ろしさを実際に経験したことにより、残存期間とガンマ曲線に関する知識が深く胸に刻まれることとなりました。

ガンマの威力、恐るべし!