初めての実践オプショントレード、その結果は?(第3話)

新規にポジションを建てたあと、しばらくポジションの動きを観察していましたが、特に大きな評価損になるわけでもなく、証拠金的にもリスク指標的にもかなり余裕がある状態にしていましたので、そのまま次の手を打つチャンスをうかがっていました。

ポジションとして建てたOP銘柄の動きを日々見ていると、デルタプレイに慣れているせいか、この銘柄はこのあたりになると、下げ止まり、このあたりになると、上げ止まるというのが次第に分かってきました。

その上げ下げを日々見ていると、この上下をそのままにしておくのはもったいないという気になり、ならば、SQまでまだかなり時間があるので、その上げ下げを取ってみることにしました。

そこで、OPポジの中で上下によく動いている売り玉の方を下げ止まったあたりで買い戻して、もう一度上に上がったところで再度売り直してみることにしました。

このとき、そのOP銘柄の上げ下げをみる手段がOP価格の数値と、そのチャートしかなく、その銘柄のIVの変化をグラフでみることができればいいのと思いましたが、そのグラフがないので、オプション一覧表で刻々と変化しているIVの値を参照しつつ、どこで下げ止まるかの判断をしていました。

売り玉の決済の際は、決済した後、もう一度上がることなく、さらに下がってしまう可能性も考えて、OPポジにある買い玉を建てるのに使った資金分ほど利益が出たところで決済してみることにしました。そうしておけば、もう一度売り直すチャンスがなければ、残った買い玉にまだ価値が残っているうちにその買い玉を決済してしまえば、今回のトレードはプラス終わりが確約されているからです。

このように考えて、それを実行するチャンスをうかがっていたところ、そのチャンスが訪れ、売り玉を決済して、買い玉のみにしてみました。つまり、形的にはコールロングの状態にしたわけです。

デルタプレイのための決済

1911C23375 売り1枚、40円

1911C23375 決済買い、31円
損益:\8,560円(手数料:440円)

しかも、この時の相場状況としては、すぐに下がる感じではなく、さらに上がりそうな雰囲気でしたので、なおさら、一度売りを手仕舞いし、コールロングの状態で上に上がるのを待った方がよいという判断でもありました。あわよくば、そのコールロングが利益になっている状態でコールショートをいれ直すことができれば、ラッキーという思いでもありました。

そして、その読みは当たり、一度決済したのと同じOP銘柄はふたたび上に上がり、1回目に建てた建値よりさらに有利な価格で売り直すことができました。ただ、コール売りを売り直した段階ではコールロングの方は利益にはなっておらず、その点はとても惜しい限りでした。

作り直したポジション

1911C23875 買い1枚、10円
1911C23375 売り1枚、60円
(売り1枚、40円の売り直し分)

このように、再度売りを入れなおすことができ、前よりも有利な形でバーティカル・ベア・コール・スプレッドを組みなおすことができました。

SQまでまだ残存期間が残っている段階では、OP銘柄が上に下に動いてくれるので、それを取りにいったほうがデルタプレイに慣れている私には収益を上げるチャンスになりそうだと思いました。

もし、デルタプレイをしにいって、うまくいかなかったときは、今回の場合、うまくいかないというのは、もう一度売りを入れなおすチャンスがないときなので、たとえそうなったとしても、プラス終わりが確約されているので、損失になるわけではありません。そういう意味ではとても心理的に有利にデルタプレイができそうです。

デルタプレイを仕掛けにいってそのまますべての玉を決済することになれば、その時点からまた新規にOPポジを作ればいいだけなので、どっちに転んでもどうにでもなるという安心感もあります。

ただ、今回はたまたまデルタプレイがうまくいっただけで、常にデルタプレイをして安定的に利益を出し続けられるかは別問題です。個人的には短い時間軸でのデルタプレイは、かなり難しいと思っています。

今回は初のオプショントレードということもあり、自分が思ったことはせっかくの機会なので、いろいろと試してみようと思って、このようにデルタプレイをしてみましたが、デルタプレイを最初からするとしたら、今回とは違う別の違った方法もありそうだと思いましたので、それについてはこの先、さらに研究してみようと思います。

オプショントレードも基本を押さえつつ、自分が一番利益を出しやすいトレードスタイルを構築しなければ、相場で長く安定的に利益を出し続けられないと思っているので、そのとき、思いついたことは、そのときのリスクを考えて、トライできることはトライしてみようという考えです。

私が日々行っているスイングトレードのうねり取りも、うねり取りの基本的な考えをおさえつつ、自分が一番利益を出しやすい形にアレンジして、うねり取りを行っていますので、それと同様にオプショントレードにおいても、その基本的な考え方をおさえつつ、自分が一番利益を出しやすいトレードスタイルの構築を目指そうと思っています。

他の人のトレードスタイルが自分にとっても一番よいかどうかは、自分との相性の問題もありますので、実際に基本となるスタイルをやってみて、自分としてはこうした方が利益を出しやすいなと思ったら、あれこれ創意工夫して、自分独自のスタイルを築き上げていくようにしてこそ、長く安定的に相場から収益を上げ続けられると思っています。

実際、日々行っているスイングトレードでは両建てを多用していますが、人によっては両建ては理論的にも意味がなく、また、資金効率も悪いので、両建ては基本しないという人も当然いるでしょう。私も理屈ではそのことは理解できるのですが、実際に両建てを駆使した場合と、両建てをまったくしない場合とでリアルにトレードをしてみて、両建てを駆使した方が私は長く安定的に利益を出し続けられることが分かったので、今の両建てを駆使したスイングトレードのスタイルとなっています。

このあたりのことは、理論的にどうのこうのという話ではなく、トレードする際の心理的な側面がかなり大きいように思います。私はいつも心理的に有利な状態においてトレードしなければ、安定的に利益をだせない人なので、いかに心理的に有利にトレードをするかもかなり大事です。

現状で満足していては成長はなく、日々刻々と変化する相場においていかに長く安定的に収益を上げ続けることができるか、相場にいる限り一生研究です。

第4話に続く