オプショントレードに必要な証拠金に関する覚書|りゅう先生講義録11

オプションをトレードするときに、避けて通れないことの1つに証拠金の問題があります。この証拠金の問題は、資金が少ない私としては、オプションのトレードを考える際に最も気になっていることの1つです。

なぜなら、オプションは日経225先物ラージが基準になっており、そもそも私の資金に対してレバレッジが高いので、最低でもどのくらいの資金があれば、余裕をもってオプションがトレードできるのか、とても気になっているからです。

実際、先物ミニをトレードしていたときは、レバレッジが高く、自分が理想とするトレードがなかなかできず、四苦八苦していました。しかし、先物からCFDに移ると、私がトレードしているCFD口座では、自分でレバレッジの高さを自由に調節することができます。それ故、先物のようなレバが高いことによるトレードのやりにくさというのはほとんどなく、自分が理想とするようなトレードが今のところできています。それだけ資金少ない私にとってはレバが高いというのは、大問題なのです。

では、オプションをトレードする際、最低でもどのくらいの資金があれば、なんとかトレードしていけるのか、気になっていたところ、その問いをるる姉さんがすでにりゅう先生に尋ねていました。その時のりゅう先生の回答は、次の通りでした。

「すでに実ポジションの運用をケアしてる人がいて、十分とは言えないまでも100万円あれば、月10%程度での運用は可能だということがわかりました。バッファとなる資金は多いに越したことはありませんが、結局は、その証拠金に応じたリスクリミットを適正に設定すれば良いだけです。取れる手にはある程度の制限はかかりますが、100万円あれば、十分に戦えます。」

これを聞いて、私は、100万円の資金で月10%の利益を出せるなんて、ほ、ほんとかと思ったのは言うまでもありません。

仮に、オプショントレードに使える資金を100万円としたら、そのうちの半分でポジションを組み、残りは毎日の値洗い用においておくとすると、ポジションを建てる資金は50万円あたりまでとなる感じです。本当に50万円でポジションが組めるのか、まずはシミュレータでいろいろと確認してみることにしました。

最初、先物ツールでは定評のあるS証券の先物ツールで損益図をあれこれ描きつつ、そこの画面に出ている証拠金の額をいろいろとチェックしてみました。

そうすると、オプションの売りを混ぜたポジションを作ると、簡単に50万円以上の証拠金が必要となります。この程度の玉で簡単に50万円超えるなんて、日々の値洗いを考えると、とても100万円でトレードするのは無理なのではと思いました。

しかし、後から分かったことですが、このツールで出ている証拠金は売り玉のみの証拠金らしく(?)、実際の証拠金はSPANシミュレーターの方で確認する必要がありました。最初、私はそのことに気付かず、損益図で表示されている証拠金はSPANシミュレーターで計算するのと同じだと思い込んでいました。そう思い込んだまま、あれこれストラテジーを作ってみて、その証拠金がどのくらい必要なのかを確認していたところ、思った以上に証拠金が必要なことが分かり、オプショントレードは資金がかなり潤沢でないとかなり厳しいと思っていました。

しかし、実際はそんなことはなく、100万円の資金でも十分にオプショントレードができそうな感じです。ただ、資金100万円でトレードするには、それなりの技術が要求されそうです。

実際、私がオプショントレードの練習用に建てたバーチャルトレードにおいて、最初に建てたポジションの内容がよくなく、相場の状況に応じてポジションのケアを何度もするうちに、いつの間にか証拠金が100万を超えていました。

このバーチャトレは、証拠金を100万円の設定で始めたのですが、自分が普通にトレードしたときに、どのくらいの証拠金が必要なのかをみてみたいと思い、証拠金のことをしばらく考えないで玉操作をしていたところ、気が付いたら、証拠金が100万円を超えていたわけです。その時点で、このバーチャポジはリアルではトレードできない内容になってました。

現実問題、オプショントレードは先物同様に日々値洗いがありますので、ポジションを建てるときの証拠金は当然として、日々の値洗いから生じる証拠金も必要となります。100万円の資金でトレードを考えるなら、ポジションを建てるのに50万円を証拠金として使い、残りの50万円は日々の値洗い用においておく感じでしょうか。

このとき、値洗いに必要な資金がどのくらい残っていればよいのかが気になるのですが、私の証拠金に関する理解が間違っていなければ、SPANのところが変わらないとしたら、値洗いによる増減がポジションの満期時の最大損失額を超えることは基本的にないという理解でいます。ただし、SPANのところが大きくなってしまったら、当然、最初に差し出した証拠金と値洗いが想定の範囲では収まりません。これについては、私の理解が間違っている可能性もあるので、自分で必ず確認してみて下さい。

ただ、値洗いに50万円の資金を残しておけば、最大損失額50万円のトレードをしてよいかというと、それはまた別の話です。なぜなら、最大損失額50万円のポジションというのは、その損失額を被る可能性があるわけで、もし、1回目のトレードでその最大損失額の損失を出してしまったら、資金が残り50万円となってしまい、それ以上、オプショントレードを行うことが難しくなるからです。

なので、普通に考えるのであれば、最大損失額を1回目から出してしまっても、次のオプショントレードができるようにしておかないと、だめだということになります。ただ、最大損失額を出してしまわないように日々ポジションのケアをしていくわけですが、そうは言っても、相場は何が起きるか分かりませんから、最大損失額となるトレードをしているという意識は常に持っておく必要があります。相場を甘く見ると、いつか必ず痛い目にあうでしょう。

オプショントレードは、資金100万円あれば、なんとかできそうですが、その資金でトレードを行うためには、リスク管理をかなりしっかり行う必要があり、かつ、資金が少ないことによる打つ手の不自由さもある程度覚悟しておかなければならないでしょう。

ところで、ポジションを建てる時に、満期時の最大利益が3万円で、ポジションの最大損失額が50万円だったとすると、そのトレードを行うべきかどうか、かなり考えるところです。

しかし、このように考えること自体が実は間違いで、自分が取れるリスクが今どれだけで、そのリスクでもって今の相場から最大効率で利益を上げることができるポジションはどのようなものかという発想で考えないとだめなような気がします。

そして、その考え方で建てたポジションの最大利益がたとえ3万円だとしても、それがそのとき自分がとれるリスクであれば、その勝負をするしかないでしょう。

もっとも3万円ほどの利益しか得られないなら、時給仕事のバイトで稼いだ方が早いという気がしますが、自分がとれるリスク的に最大利益3万円のトレードしかできないのであれば、あとは、それをするか、しないかというだけの話です。

3万円の利益では話にならないので、10万円の利益を得ることができるトレードをするという考え方では、そもそもリスクオーバーのトレードとなり、退場に一歩近づくことになりかねません。あくまでも自分のリスク許容度に応じたトレードが必須です

自分が取れるリスク以上のトレードをすると、たとえば、SQ時には利益になりそうポジションなのに、期中の証拠金が跳ね上がり、そのために、SQ時までポジションを維持できず、強制決済になることがオプションの売りを組んだポジではありえるので、そういう事態にならないようにしたいものです。

この証拠金の問題は、実際にリアルにトレードしてこそ、分かることも多いので、また機会があれば、この問題について書いてみようと思っています。