オプショントレードにおける建玉操作の事例研究1(第1話)|りゅう先生講義録12

オプションのトレードの仕方には、様々な方法があり、「オプショントレードのポジション構築方法」のところで書いたようなポジションを建てた後、すぐに期中利益が出たので、そのまま決済して、利益確定をするというトレードの仕方も当然ありだとは思います。

実際、私はりゅう先生に出会う前に一度だけオプションの買いをやって、すぐに利益が出たので、そのまま決済というのを一度だけやったことありますが、これもそれと同様なトレード手法です。

しかし、私がこれからオプションで行いたいトレードというのは、そういう期中損益を単発で取るようなトレードではなく、ポジションを建てた後、その後の動きによってあれこれ建玉操作しながら、SQ決済時に利益が最大になるようにもっていくトレードスタイルです。そのためには、ポジションを建てた後、相場状況に応じてその都度建玉操作を行っていく必要があるのですが、それがまったく分かりませんでした。

そこで、その建玉操作の練習として、バーチャポジを建てて、それを相場状況に応じてトリートメントしていきながら、SQ時に利益が最大になるように建玉操作の練習をしてみることにしました。「オプショントレードのポジション構築方法」のところで建てたバーチャポジは、バーチャ1回目のポジで、建玉操作の方法もまったく分からないままポジを取り、すぐに利益が出たので、そのまま決済して、建玉操作も何もしないまま終わらせてしまっていました。

そのときまでのオプショントレードの発想では、ポジションを取って利益が出れば、そのまま決済すれば、何の問題もなく、建玉操作するときは、自分の建てたポジションが損失になっていくような場合で、そのとき、建玉操作をしてその損失をプラスに転換させていくためにするものだと思っていました。

しかし、これから目指すオプショントレードは、上でも書いたようにポジションを建てた後、その後の動きによってあれこれ建玉操作しながら、SQ決済時に利益が最大になるようにもっていくトレードスタイルです。そのための練習をこれからしようということです。

まず最初に、どのようなポジションを建てればよいのか、よく分からなかったので、そのときの相場観によって次のようなショートストラングルを手始めに建ててみました。そのときの相場観というのは、長くレンジが続いていたので、そのままレンジ継続でしばらく行くとみて、それを収益化してみようというものでした。

新規ポジション:ショートストラングル

2019年9月9日 新規建て(原資産価格:21318.42)
1910C22000 売り1枚、56円
1910P20500 売り1枚、195円
1910P20000 買い1枚、110円

図1 新規ポジション(ショートストラングル)

図2 新規ポジションの損益曲線

オプションの新規ポジションを最初どのように建てるか、よく分かっていないままにこのポジションを建ててみたので、そのときの状況からみてこのポジションでよいのかをりゅう先生にお尋ねしたところ、

「10月限SQまでの残存期間と直近のボラティリティ状況、原資産である日経平均の動きなどを考えた時、今日(2019年9月9日)このポジションを組むという判断はプロにはありません。」

というご指摘を受けました。どうやら、私は最初から間違ったポジションを建ててしまったようです。

しかし、最初から間違ったポジションを建ててしまうことは、私の能力的にこれからもよくあるでしょうから(?)、本当はそんなことがあってはいけないとは思いますが、現実的に常にそのときの相場観を間違いなく把握し、それに従ってその時点で最高のポジションを組むということなんて、そうそう私にはできないだろうと思っています。

なので、最初のポジションの建て方が多少悪くても、その後の相場状況に応じて、それを建玉操作によって適宜修正して、SQ決済時に利益が最大になるようにもっていければそれでいいという考えです。

実際、私が日々行っているスイングトレードでは、最初に新規に建てたポジション内容が悪くても、その後の相場状況に応じて適宜建玉操作を行い、最終的にはプラスにもっていくようなトレードを普通にしているので、オプショントレードにおいてもそのようなことが当然できるだろうと思っています。

むしろ、ポジションを建てたあと、相場状況によって必要とあらば、建玉操作をしていくのが私は当たり前だと考えています。

このようなことも考え、そのときの相場状況からみてショートストラングルというのは、その時点で新規に建てるのには間違ったポジションであったとは認めつつも、ポジションを建ててしまった以上、このポジションを何とかしていかないといけませんので、このバーチャポジをトレードしていくことにしました。

現実的にもこのような状況になることは当然あると思いますので、その練習と思えばいいわけです。

さあ、このポジション、この後、どういう展開になっていくのでしょうか。

第2話に続く