初めての実践オプショントレード、その結果は?(第5話)

OPポジをコールロングにして上がるのを待っていたところ、アップサイドを警戒していた通りに上に来たので、もう一度バーティカル・ベア・コール・スプレッドを組むつもりでコールショートを入れるタイミングを探していました。

しかし、アップサイドに来はしましたが、思ったほどコールのボラティリティが上がらず、ポジに残している買い玉を考えると、あまり有利なスプレッドでコールショートを打ち込める感じではありませんでした。

SQまでの残存期間の問題もあり、あまりボラが上がらないのなら、あまり有利とは思えないところでもコールショートをいれておかなければとの焦りから、タイミング的には早いかもとは思いましたが、コールショートを打ってしまいました。

このように焦ったのは、コールロングにしているとは言え、もともと証拠金抑制のためのコールロングであり、積極的に収益を目的としたコールロングではなかったからです。そのため、そのコールに利益がのるかどうかまったく未知数でした。

さらには、この時点ではアップサイドはまだそんなに高くは上がらないと見ていましたので、それもあって、とにかく、早くコールショートを打ち、バーティカル・ベア・コール・スプレッドにしたかったという事情もありました。

ただ、アップサイドはそんなに上まではないとは思っていましたが、相場は何が起きるかは分かりませんので、コールショートを入れなおす際には、リスク指標をあれこれ検討してC23375ではなくて、その1つ上のC23500にコールショートを入れることにしました。

バーティカル・ベア・コール・スプレッド作り直し後のポジ

1911C23875 買い1枚、10円
1911C23500 売り1枚、21円

図1 バーティカル・ベア・コール・スプレッド作り直し後のポジ

図2 バーティカル・ベア・コール・スプレッド作り直し後のポジの損益曲線

このようにして、もう一度バーティカル・ベア・コール・スプレッドを組みなおしました。これで、もういつ下がってもなんとかなると思っていました。

この形になったので、OPポジのダウンサイドはそのままでも利益限定のフラットなので、アップサイドだけ気を付けてればよかったのですが、もし、このまま下がるのなら、ダウンサイドでさらに利益の上積みを少しでもしておこうと思ったのが大間違いでした。

そう思ったせいで、その後、やたらに苦労する羽目になるとはそのとき全く思いませんでした。

このように思ったのは、もう一度組んだバーティカル・ベア・コール・スプレッドがあまり有利な形でポジを取れなかったという焦りもありました。

そこで、いかにダウンサイドで利益を上積みするかをオプションの一覧表を見ながら考えていたところ、プットサイドの銘柄一覧を眺めているとき、手数料だけ支払えば、利益を上積みできるかもしれないポジションを思いついてしまいました。

しかも、そのとき、たまたまそのポジションを取れるチャンスだったこともあり、ちょっとした動きでそのポジが組めなくなりそうだったので、手数料だけでいいならと、よく考えもせず、即座にそのポジションを取ってしまいましたが、これが大間違いでした。

しかも、そのポジは同時に3銘柄に注文をいれなければならなかったポジで、ポジを取るタイミングによっては、予定したポジを組めないかもという焦りから、急ぎ注文を出したせいで、注文する枚数を誤発注で間違ってしまうというおまけまでついていました。

慌てて何かしようとすると、だいたいこういう誤発注をやらかしてしまうのが私です。OPはレバが高いので、誤発注やらかすと、かなり大きな損失につながってしまうので、冷や汗ものでした。

注文が成立して、しばらくは誤発注したことには気づきませんでしたが、ポジションの損益曲線を証券会社のツールで確認したところ、意図した損益曲線にはなっておらず、最初はなぜそうなるのか分かりませんでした。

そこで建玉一覧をみると、ポジションを取った銘柄は正しかったのですが、そのうちの1つの銘柄の枚数が1枚いれるところを2枚いれていました。

幸いなことに、その余分な1枚は買い玉の方だったので、これが売り玉であれば、その時点で、おそらく、証拠金が自分の設定額をオーバーしていたことでしょう。

とにかく、余計な買いをいれてしまったので、そのときからその買いをどうするか、即座に判断しなければなりません。

プットの買いなので、SQまでに相場が下がると思っていれば、そのままでもよかったのですが、ダウンサイドで利益の上積みをしたいとは思っていましたが、基本はアップサイド警戒中だったこともあり、ダウンサイドは大きく下がるとはあまり思っていませんでした。なので、そのプット買いは、きっと役立たないだろうと判断して、即座に落とすことを考えました。

しかし、せっかくプット買いをしたので、せめて1円でもプラスになったら、決済しようという欲が働き、しばらく板を眺めていたのですが、その1円のプラスですら、取らせてくれない雰囲気を板全体からひしひしと感じ、これはもうロスカットしかないと諦め、すぐに1円マイナスで決済をしました。

誤発注分LCとプットサイド追加後のポジ

1911P21375 買い1枚、11円

1911P21375 決済売り、10円(誤発注分決済)
損益:\△1,330円(手数料:\330円)

1911C23875 買い1枚、10円
1911C23500 売り1枚、21円
(1911C23375 売り1枚の売り直し分)

[プットサイドに追加した玉]
1911P21375 買い1枚、11円
1911P21125 売り2枚、7円
1911P20375 買い1枚、3円

図3 プットサイドにポジ追加後のポジ

図4 プットサイドにポジ追加後のポジの損益曲線

結局、その後、SQまでこの誤発注して建てた1911P21375は、買い値を一度も上回ることはありませんでした。そういう意味では、そのときロスカットしておいて大正解でした。オプションの買いで利益を出すのは、どの銘柄に買いをいれるかと、その買いをいれるタイミング次第と思ったのは言うまでもありません。たった1円ですら、プラスで取れないなんて、信じられませんでした。

このようにして、誤発注分はロスカットすることになりましたが、プットサイドで上積みができるかもというポジションが無事に出来上がりました。

しかし、この段階でも私はまだとんでもないことをしたことには全く気付いていませんでした。

さらに、これだけではダウンサイドでの収益の上積みができないと判断し、さらにもう一式バーティカル・ベア・コール・スプレッドを次のように追加することにしました。

もう1式バーティカル・ベア・コール・スプレッド追加後のポジ

1911C23875 買い1枚、10円
1911C23500 売り1枚、21円

[もう1式バーティカル・ベア・コール・スプレッド追加]
1911C24000 買い1枚、3円
1911C23500 売り1枚、21円

[プットサイドに追加した玉]
1911P21375 買い1枚、11円
1911P21125 売り2枚、7円
1911P20375 買い1枚、3円

図5 プットサイド追加後のポジ

図6 プットサイド追加後のポジの損益曲線

このときは、アップサイド警戒中とは言え、SQまでの残存期間も考えると、そんなに高くは上がらないと思っていましたし、ましてや23500より上はSQではないだろうという読みでもありましたから、とにかく早く収益の上積みをしたいという一心でした。

第6話に続く