先物の建玉残高をみて思うこと

JPXで公開されている先物の日々の売買情報を考察していると、海外勢と国内勢の建玉方向が真反対となることがよくあるように思われます。

そもそも海外勢、国内勢と言っても、そこには様々な証券会社が入っており、それら証券会社を通して売買しているところもまた様々な業者が入っています。さらには、国内機関が海外の証券会社を通して売買すれば、その売買は海外勢とカウントされるでしょうし、同じ業者が違う証券会社をいくつも利用して売買することもあるでしょう。

そのように考えると、JPXで公開されている先物の情報をみて、ある証券会社の建玉残高をみたとして、それがどれだけ意味があるのかという話になってきます。なぜなら、その証券会社を利用している業者ごとにその先物残高も違っており、さらには、その損益分岐点も違っていると思われます。それらをひとまとめにして、その証券会社から出ている売買の残高や損益分岐点を出して意味があるのかどうか、また、それが実際のトレードに役立つのかどうか、これは、いろいろと見解が分かれるところでしょう。

さて、そういうことはおいておいて、単純に海外勢と国内勢に分けてJPXで公開されている先物の建玉状況をみると、海外勢の売りに、国内勢が買い向かうとか、あるいは、その逆とか、そういう状況をよく見ます。そして、海外勢が買えば、相場が上がるし、海外勢が売れば、相場が下がるとかよく聞きますが、ここでよくよく考えると、相場には買い手と売り手がいて初めて値が付くわけですから、海外勢が買うときに、国内勢も同じように買うとしたら、一体誰が売ってくれるのでしょうか。売り手がいなければ、そもそも買うことすらできないはずです。そういうことを知ってか知らずか、海外勢が買っているときに、売り向かう国内勢ってトレード下手だよねとかいう声を聞くと、相場分かってるのかなと思うこともしばしばです。

証券会社の仕事としては、先物の買い手がいれば、その買い手に売ってあげることも仕事のうちでしょうから、そういうときは、先物を売りつつ、その売りで損失が出ないように別の何かでヘッジしている可能性が高いと思われます。そう考えないと、SQごとに国内の某機関(厳密にはその機関を利用しているどこかの業者)がオプションで負けることが多いとか、そういうのが続けば、その某機関を利用している某業者はそもそも存続すらできないように思います。

そう考えると、海外勢も同様で先物でいつも勝っているように見えても、別の何かではいつも負けているのかもしれません。

いずれにしても、相場にはいつも反対サイドの人たちも同じだけいるということを忘れないようにしたいですね。