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オプションをどのようにトレードするかは十人十色で、日計りで目先の上げ下げをひたすら取りにいく人もいれば、SQからSQまでの間をトレードする人など、様々でしょう。どのようなオプショントレードを目指すかは、トレードする人の自由と言えますが、この講義録ではりゅう式オプショントレードについて綴っていくことにします。
最初に、オプショントレードに関する一般的なことについては、次の通りです。
- オプションに関する理論的な知識の理解
- グローバルマクロに基づいた中期的なトレンドの考え方
- マーケットを支配するフローの理解
- テクニカルに基づいた短期的なトレンド予測
- 効率的なポジション構築方法とリスクヘッジ
- 緊急時対応の技術
このようなことを踏まえつつ、さらに次のようなことを考える必要があります。
- 自分なりの相場観を確定させる
- 許容リスクを明確にし、ポジションを持つ限り的確な管理をし続ける
- ポジションに意図を反映させる
- そのポジションの効率性を保つ
そして、これらのことをよく理解した上で、りゅう式オプショントレードの基本は、次の通りです。
- オプショントレードの基本は、時間をいかに収益化するかである。
- オプショントレードはガンマを通して、デルタ、セータ、ベガをコントロールするゲームであり、このデルタ、セータ、ベガのどれを取りにいくか、そして、それを取る最も効率的な方法は何かを考えるのが大切である。
- SQからSQまでに何を収益化するかを考え、その収益化を図るために最も効率がよいポジションを組み、その後の動きに応じてあれこれ建玉操作をしつつ、最終的に利益が最大になるような形にもっていく。
りゅう式オプショントレードでは、時間を収益化するのがその基本で、私が日々のトレードで行っているデルタトレードとはまったく発想が異なっています。そのため、今の今まで私は時間を収益に変えるという発想がなかったので、どのようなポジションをオプションで組んでいけばよいのか、まったく分かりませんでした。
まったくというと、ちょっと言いすぎかもしれませんが、時間を取りにいくなら、オプションの売りを考えねばならず、オプションの売りだけはしないでおこうと最初に思っていたので、オプションの売りを考えない以上、当然、時間を取りにいくという発想がありませんでした。
このように、私は今までデルタしかトレードしてこなかったのですが、一方、りゅう式オプショントレードでは、デルタを持たないのが基本で、このデルタに関しては、デルタの方向性を当てようとするのは難しいので、状況に応じた効率的なポジションを考えた方がよく、デルタの方向性はなんとなく当たればよいというお考えです。つまり、りゅう式オプショントレードは、相場の方向性を収益源とはしていないということです。
さらには、価格ではなく、時間(タイミング)を取引する意識をもてば、自然とやられることは減って、利益が出るとも指摘しています。
また、オプショントレードにおいて、時間とともに重要なのは、ボラティリティであり、時間とボラティリティは同じものと指摘し、オプショントレードの本質を次のように見ています。
「時間とともに変化していくマーケットを、時間とともに変化するポジションで利益化するためのもので、一カ月という時間の中で動くマーケットの向こう側にある喜びや恐怖を収益化することがオプショントレードの本質である。」
最後に、リスクに関しては、想定外の事態が起こったときの最大損失は資金に対して10%以下に抑えるようなポジション構築を目指し、相場観をリスクに応じたポジションに落とし込むことがオプショントレードの基本であり、本質とも指摘しています。
以上、りゅう式オプショントレードについて簡単にまとめてみましたが、まだまだここに書ききれていないことも多くあります。それらについては、また別の機会に書くことにします。
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