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証拠金が跳ね上がり、それ以上玉を追加することができなくなったので、どうするかを考えていると、日経平均がふたたび23000方向、つまり、アップサイドに動いていきました。そうすると、証拠金軽減のためにいれていたコール買いの効力がふたたび現れたのか、証拠金が¥404,900円から¥269,300円に一気に減りました。それは同時に、コールの時間的価値が1円しかなかった銘柄たちがふたたび息を吹き返してきた瞬間でもありました。

この状況になると、プットサイドの玉の時間的価値は急激になくなっていくことになります。これはプットサイドの玉を落とすチャンスかもと思って、ポジにあるプットの玉の値動きを眺めていました。

ポジにあるプットサイドの玉は、そのままSQで清算すると、誤発注分の損失と手数料分の損失が発生することが確定していましたので、SQで清算する前にその損失を少しでも減らせるチャンスがあるならば、そのチャンスをものにしたいと考えていました。

そもそも、わざわざコストを払ってまでプットサイドにポジを追加したのに、それがポジにとってマイナスにしかならなかったという、自分の浅はかなトレードにとても腹が立っていたので、これらプット玉を何が何でも損失で終わらせたくないと思っていました。

しかし、冷静に考えると、プットサイドから発生する損失程度なら、別のところで収益の積み上げを考えれば、ポジ全体としての収益は変わらないので、無理にプットサイドの玉を触ることを考えなくてもよかったのですが、相場が暴落したときに大きな損失が発生するかもと思うと、そのままおいておくのが嫌でした。

そういうのもあって、プットサイドの玉を外すタイミングを探っていたところ、そのチャンスと思われる瞬間がやってきました。

本来であれば、期中であれば、すべてのプット玉を1円で決済できればよかったのですが、なかなかそのチャンスがありませんでしたので、どうにかうまく外せないかと考えていたわけです。

そこで、うまく外せるチャンスと思われた時に、即座にプットショートの玉である1911P21125 売り2枚を決済して落としました。

プットショートの玉の決済

1911P21125 売り2枚、7円

1911P21125 決済買い2枚、2円
損益:\9,560円(手数料:\440円)

ダウンサイドからプットショートを外したので、これでどんな暴落が来ようと、ダウンサイドで損失が発生することがなくなり、一安心となりました。

図1 プットショートを外した後のポジ

図2 プットショートを外した後のポジの損益曲線

ただ、この段階ではプットロングが残っているので、そのままではプットショートを外した以上、プットショートを残したままSQ清算したときよりも、多くの損失が発生してしまいますので、それは望むところではありません。

なので、次はいかにプットロングの玉を決済するかを考えることになりました。

第10話に続く

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